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レストラン グーテ2@松阪

一日千秋の思いでこの日が来るのを待っていました
何を待っていたかというと・・・グーテさんの予約の日
前回の訪問から約一ヶ月・・・
これほど待ち遠しく感じたのは生まれてはじめてかも知れません

訪問二回目にして私の中では月一の自分へのご褒美
一ヶ月働いた自分へのねぎらいの位置づけとなっています

というわけで訪問は7月22日のお昼
高速で松阪ICまで行きそこから飯高まで一路国道166号線を走ります
ところどころにあるホテルスメールさんの看板に書いてあるあと○○キロ
という表示が楽園へのカウントダウンに見えるのが不思議ですw

そして待ち焦がれすぎて気がはやった私が外観や内観を撮影するわけも
なく・・・前回の使いまわしなのはご了承ください

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外観です
写真は前回のものですがいつ見ても手入れの行き届いたお庭は流石です
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内観です
雰囲気の素敵さもさることながら今回改めて周りをよく見てみると
調度品の一つ一つのすばらしさに改めて気がつきました・・・
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アミューズブッシュは前回と同じ豚肉のリエット
何度食べてもこの美味しさは新鮮に感じます
グリーンペッパーの爽やかな辛さが食欲を増進し次のお皿への期待感を
いや増させてくれます
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トマトクリームのスープ
トマトの濃厚な旨み、酸味が先ほどのリエットの爽やかな辛味とあいまって
さらに食欲が増進される感じです
本当に料理の一つ一つの素晴らしさもさることながら流れの構成がすごい
と思います
コースを食べていると本当に一つの物語がつむがれているかのようです
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アントレは穴子の赤ワインソース
前回予約した際シェフが今の季節は穴子がおいしいでお勧めやな
といっていた珠玉の一皿
穴子は一度蒸しあげた後白焼きにされており肉厚でありつつふっくらと
柔らかくかつむっちりとした独特の歯ごたえ
しかも脂が適度にのってて最高に美味しい
しかし素材の味もさることながら一皿ごとに驚かされるのがソースの素晴
らしいまでの美味しさ
最初これはチェリー?それともブドウ?を使ったフルーツ系のソース?
と勘違いさせられるほど濃厚な甘みのあるソース・・・
じつは赤ワインを煮詰めて作ったソースだとのこと・・・
え?この味を赤ワインから?一体どんないいワインを使ったの?
と疑問符飛びまくりの私にマダムが一言
素材もいいお値段しますけどソースはもっと(費用が)かかってますの
とさらっと素敵な笑顔でおっしゃるのです
さもありなんさもありなん
というかアントレからこんなに飛ばしていて原価割れしないんですか???
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ポワソンは鱸のクルスティアン?
シェフの引出が広く調理法も多岐にわたるので自信がありません
かりっかりに薄く衣をまとった鱸にソースはスパイシーなハーブソース
でむちゃくちゃ美味しかったです

前回と同じ鱸ですけど料理の仕方とソースは変えましたの
とのマダムのさりげない一言に再び平伏です

しかもこの一皿に鱸のかまの部分、かましたの一番身が美味しいところ
そしてハラモっぽい一番脂ののったところが使われています
他の部分はどうなったなんだろうといらない心配が頭をよぎるくらい
美味しい場所だけを食べさせてくれる姿勢がもう他の追随を許しません

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口直しの自家製八朔のソルベ
爽やかな酸味と甘さでまさに口直し
ここで甘ったるいソルベをだしてコースをだめにする多くのフランス料理店
に見習って欲しい一品です

しかもこの食事が終わった後マダムとシェフはソルベ用のヤマモモを収穫に
行く予定だとか・・・
本当にその姿勢に頭が下がります

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ヴィアンドゥ
何に見えるでしょうか?
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ややアップで撮ってみます

実はウサギさんなのです
たぶんウサギのロワイヤル・・・
前回お話をした際ジビエが好きという私の言葉を覚えてくれていたのです
しかもこの味・・・ラパンでなくおそらくリエーヴル
一口頬ばると野山を駆け巡るウサギの姿が頭をよぎります
そしてその野山はもちろん昔ながらの自然豊かな里山
それぐらい滋味にあふれています
ジビエの中ではクセが強く、また肉質も硬くパサつきやすく・・・
火の入れ方、スパイスやハーブの使い方など調理に気を遣う難しい食材
それがナイフを入れればほろりとほぐれ口に入れれば驚くほどジューシー
こんなウサギ食べたらよそでウサギを食べれなくなっちゃいます

マダムの臭くないですか?大丈夫ですか?という心配がともすれば
嫌味に感じられてしまいそうで怖いです

しかもこのウサギの素材の良さを象徴する逸話を一つ
骨付きですのでフィンガーボールが用意されるのですが指を浸すと
あっさりと脂が指から溶けて指がさらっさらになるのです

もう驚くしかありません・・・
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デセールはババ・オー・ラム
ブリオッシュにたっぷりのラムを使ったシロップをすわせた一品
オレンジソースの爽やかさとラムの濃厚な香り、シロップの程よい甘みが
たまらない一品です

しかも
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食後のコーヒーの味が前回と違うのです
おそらくデザートにあわせて豆の種類や配合を変えているのでしょう

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プチフールはチュイル
グーテさんのオリジナルのチュイルはパリッパリで本当に美味しいです
何枚でもいけちゃいそうですよ?

あ、そうそう忘れてはいけないことがありました
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前回も絶賛したグーテさんのパン
今回もマナーガン無視ですべての料理のソースをぬぐわせていただきました
しかもそう仕向けられてるんじゃないかとおもうほどパンがソースとあうん
です・・・
しかも料理によって微妙にパンの種類や粉の配合が変わるみたいです
本当に恐るべしです

何年かかってでもこの素敵なシェフの引出をすべてあけてみたい
誘惑にかられたひと時でした

ごちそーさまでした
もちろん次回の予約を取って店を後にしましたとさ

あ、そうそう
前回ある方に聞かれたのでこのコースの値段を明記しておきます
私が食べたのはランチコース5000円(税込、サ別)ですよー

お店の詳しい情報は公式ブログからどうぞ
レストラン グーテ

by tiyozo | 2012-07-28 09:32 | イタリアン・フレンチ